Paper Prototyping検証 第5週目

2008/3/14 金曜日 – 15:26:42 by Aoki_Jun

今日は、いよいよ被験者にPPを使ってサイトを使ってみてもらうことになった。

被験者 ()内は想定しているユーザープロファイル –

  • A氏(業務でWeb開発を行っている:jQueryで製品を作る:Javascriptは上級:jQueryを既に利用している)
  • B氏(趣味でWeb開発を行ったことがある:jQueryには興味がある:Javascriptは初心者:jQueryは初めて)
  • C氏(業務でWeb開発を行っている:jQueryで製品を作る:Javascriptは中級:他のライブラリを利用している)
  • D氏(業務でWeb開発を行っている:jQueryに興味がある:Javascriptは初心者:jQueryは初めて)

4名の方は、ユーザープロファイルにもっともマッチしてそうな社内の人に時間をもらった。

課題に関しては事前に準備したシートをプリントアウトして、各被験者に実行してもらいたいテーマをそれぞれ提示して、テストを行った。また、テスト実施側3名の役割分担は、1名は、記録係固定(経験があるので、比較的、経験をつまないとならない他の役を2名にゆずる)、他2名はコンピュータ役、進行役を被験者ごとに変えて実施することにした。

さて、テスト本番。一人ずつ被験者に来てもらい、今回の目的、テストされるのは、プロトタイプであって、被験者でないことを一通り説明し、課題説明に移る。

第一の被験者に対しては、社内の人相手ということもあり、フランクすぎる雰囲気になってしまった。リラックスしてやってもらうつもりで語りかけていたが、逆にぐだぐだな感じに・・・なかなかもって進行役は難しい。

人の話、感情を引き出すということがこんなにも難しいことだとは思わなかった。職歴上、こういうことに長けている、記録係固定のメンバーに助けてもらう場面も多々あった。あとで聞くと、被験者に対して、「弟子入りするような気分で」接していないとのことだった。被験者の声に真摯に耳を傾け、想定していたユーザープロファイルと異なっていれば、それに応じた課題に変更するなどして、テストを行う。最初から決め付け、こうだろうという気持ちがあると、それが態度に表れて、被験者に伝わってしまい、最悪、被験者側が、そのイメージに合わせた形で、テストが行われてしまいかねない。相手のことを知りたいんだよという態度でなければ、コミュニケーションは失敗する。

今回の進行役を務めた中で、本当に最悪だと思ったのは、あまりに予想外だった被験者の反応に対して、意外だという感情をストレートに顔に出してしまったことだ。テストされているのはプロトタイプなのに・・・。

さて、課題そのものの内容に関しては、簡単な課題なので、あっという間に終わってしまうんではないかと思っていたが、やってみると、案外と、人それぞれ、いろいろな方法でサイト操作を行っていることが確認できた。そのときの気持ちも言葉にしてもらうことで、どういう部分で悩むのかがよりわかりやすくなった。

このあとの見直し作業に関しては、記録係が記録した被験者インタビューの内容から浮かんだ問題点を、PPのインターフェースに関するものと、テストに関するものに分割し、後者は今後の反省点として生かし、前者は、さらに分類していく。このようにKJ法を用いて、問題を分類、整理し、すぐ対応したほうがいい問題点を選別して、PPに反映する。PPの修正は慣れたもので、ピックアップした2つの改善点を20~30分ほどで行った。PDCAをきっちり回す。

この後、ウォークスルーテストを行い、思ったとおりの改善が行えたか確認し、一旦PPによる開発の実験を終了した。

さて、この見直し作業で、課題図書を読んで手順を確認してみたが、この見直しの部分で、面白い記述があった。

  • インターフェース仕様書=PPとして利用できる。確かにPPの目的のひとつではあった。
  • インターフェース動作の文書化。PPはインターフェースの要素を示すもの。それらがどのように相互作用するかといった情報、カーソルのようにプロトタイプ化が難しい要素の動作に関する情報はコンピュータ役の頭にあったりする。これらの情報をインデックスカード化する。でも、これはテストの前に作っておくべきものではないか・・・早く言ってよ・・・

<今週の成果>

  •  インタビューは相手のことを知りたいという気持ちで臨む。いいたいことを言ってこうでしょ、ではまったく意味をなさない。
  • こうすべきというイメージを持って臨むのはNG。
  • PDCAをしっかり回して、どんどんとPPを改善することに意義がある。インターフェース仕様書をブラッシュアップしていこう。
  • PPの修正は、手馴れてくると、どんどん早くなっていく。修正を恐れずに、修正すべき点の検討に時間をかけよう。
  • インターフェース動作を文書化しよう。学生時代に使った英単語・熟語を覚えるための、リングつきインデックスカードでもいい。そして、これは、テストの前に一度整頓しておいたほうがよいだろう。
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